多数の「死」を与える
みんなワニの話してる.僕も見たんですよ,「100日後に死ぬワニ」.
みんなはこう,「100日目にワニが死んだ理由」とか,そこにある背景とかとか色々,考えていると思うんですけど・・・
その中のコメントで「もうワニ君はいないんだ・・・」みたいなコメント見て,すごく思うことがあるんですよね.
と言うのも,私は3年前に「二次元の彼女を積分できるか?」という記事を書きました.
この記事の解釈に従うと,
ワニ君は3次元上で死を迎えているんですね.
だから,4次元の世界線で生活している我々にとって,彼は死んでいないのではないかという,小さな疑問があります.
今日は,この理論を使って,
ワニ君に無限回の「死」を与えていきたいと思います.
死の定義
まず,2次元というのは使いづらいので,ワニ君が存在できる空間を合成次元に落とします.
縦をR1, 横をR2 として R1 * R2 → R3 とすると,R3は平面次元になります.
R1とR2の要素は非可算的ですが,R3が可算である必要はないので問題ありません.
次に,平面次元と時間次元の合成次元を考えます,この空間は元々3次元ですが,現在は2次元です.
平面次元の座標Pを,ワニ君の絵であるとします.
点X(P,A),点Y(P,B)が存在し,ワニ君の一生をこの2次元上の線分XYであると仮定すると,ワニ君はある線分点Xで誕生し,点Yで死亡している,ということになります.
ここで問題なのは,「死」の反対は「生」ではなく,「誕生」である,ということです.すなわち,死とはこの二次元座標空間上の点,つまり3次元における長さ無限の直線です.我々の生きる世界では奥行きがありますから,もっと増えて4次元空間における「無限平面」も死であることが分かります.
つまり,死とは,「平面」であるのです.
我々の世界では奥行きという概念があります.なので,この空間上では死は平面です.ワニの死は,平面によってのみ存在します.そして・・・先ほども述べたように,ワニにとって
「生」とは2次元座標空間上の線分である
この事実が,大きく問題となります.これは,
要するに4次元空間において,ワニの「生」は3次元の存在となるわけです.
そう,「立体」です.
ワニの「生」は立体であり,「死」は平面である・・・ここまで来れば,もう答えは見えたも同然です.
では,メンガーのスポンジを採用します.
メンガーのスポンジとは,
「立体でありながら,無限個の側面を持つ魔法の物体」です.
この立体をワニの「生」と捉え,「誕生」面を一つ設定し,それ以外の平面を全て「死」と捉えると,1つのワニの「生」あたり,無限個の「死」を与えることができます.
さらに,全ての「誕生」面から「死」の面までは,立体の内部(生きている部分)を通してつながっており,全てが誕生から死に対応します.
よって,二次元上で一度しか誕生していない生物は,メンガーのスポンジによるリダクションによって,無限回,死亡させることが可能です.
いかがだったでしょうか?今回はワニ1匹に対し,無限回の死を与えてみました,
みなさんも,二次元に生まれれば,一回誕生しただけで何回も殺されてしまったかもしれません...そう思うと,怖いですね.
実際,「魔法少女まどか☆マギカ」のマミさんも,死亡する瞬間のファンアートがたくさんあるので,実質,一度の生に対して複数の死が定義されていますね.
私たちも,4次元空間上を指揮する何者かによって,無限回の「死」を与えられているのかもしれませんね・・・
実際,簡単に定義できます.私たちは無限回生まれ,無限回死んでいる・・・それをこの地球で永遠に繰り返している・・・
そして,生きている時間は確かに4次元になっている・・・わけです.怖いなぁ.
・・・それでも,いいじゃないですか,死が怖いわけ,ないでしょう?
死など,人生のたった一つのイベントに
過ぎないのですから.
そんな僕が,本当に恐ろしいと思っているのは・・・すなわち,「生」という4次元の空間に終わりが訪れることです.そこには,「死」も定義されていない・・・
ただ,私たちの「生」は終わっている,という,その瞬間.
これは何かというと,まさに「時間停止」ですよね.4次元目の「時間」が無限ではないとき,私たちは終わりを迎えるはずです.私は,それが怖い.
定義上,明日が来ないこともある.
そんな恐ろしさを,如実に伝えてくれたのが,あのワニだったと思っています.
そういう意味で,アレは「時間」という4次元に対する風刺画だったんじゃないでしょうか?
時間がなければ・・・こんな・・・
??? 「こういう時は,「時間停止モノ」の本を読むと,いいですよ.」
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