うまい棒理論

うまい棒のとんかつソース味だけが突如50円になったらどうだろう?そんな世界について考えていたら、なんと日が暮れてしまった。

今日は勉強もしようと思っていたのに、非常にもったいなかった。私は、うまい棒のとんかつソース味に関してはとてつもなく高い存在価値を与え続けている。いうなれば、私はうまい棒のとんかつソース味1本に30円くらいの価値を見出しているのだ。ところがうまい棒というのは、その商品の味にかかわらず10円で販売されている。私はこのことに大きく疑問を持ったのだ。これをうまい棒理論と名付けよう。どんな理論かはまだ決まっていないが、うまい棒理論はうまい棒が∀々値段で売られているという前提で、その個々のうまい棒に差があることに関する理論としよう。


例えばA君がうまい棒○○味を10本持っていて、B君がうまい棒××味を10本持っている。

B君からすると、うまい棒○○味1本はうまい棒××味3本分くらいの価値がある。

ここでB君は持っているうまい棒を1つ、1:3交換する。

するとA君はうまい棒○○味を9本、××味を3本持っていて、

B君がうまい棒○○味を1本、××味を7本持っている。

ここにC君が現れた、C君はうまい棒△△味を10本持っている。

C君は、うまい棒××味には△△味3本分くらいの価値があると思っていて、たまたまB君のそのうまい棒がほしかったとしよう。ここで1つ、1:3交換をする。

するとA君はうまい棒○○味を9本、××味を3本持っていて、

B君はうまい棒○○味を1本、××味を6本、△△味を3本持っていて、

C君がうまい棒××味を1本、△△味を7本持っている。

ここでだ、A君からすると、うまい棒△△味1本はうまい棒○○味3本分くらいの価値がある。

ただの三すくみでしかないのだが、たまたまB君のそのうまい棒がほしかったとしよう。ここで3つ、1:3交換をする。とだな、

A君はうまい棒△△味を3本、××味を3本持っていて、

B君はうまい棒○○味を10本、××味を6本持っていて、

C君がうまい棒××味を1本、△△味を7本持っている。まるでわらしべ長者だ!

こういった物々交換を繰り広げていく場合には、基本的に交易主が一番儲かることが知られている。きっと自分がさっき買ってきたうまい棒とんかつソース味も、相手の思うツボだったのかもしれない・・・。

このうまい棒理論にはある意味でナッシュ均衡のようなものがあって、もっとも好きなうまい棒が分散しているならば、それが10本ずつ、好きな人の手に渡るのがベストだ。だが現実はそうもいかない。よの中には「俺はうまい棒のめんたいこ味には100円払ったっていいぜ!」というくらいしか好きでない人もいれば、「うまい棒のたこやき味が手に入るならこの別荘くらいくれてやる!」というほどに愛している人もいるわけだ。そういった場合、真の均衡条件では∀人が々本数のうまい棒を持っているということはあまり考えられない。そしてこの答えをどうやって導きだすか、それを学ぶために、私は大学に、来たのかもしれない。


大学とはなんなのか、それをもう一度深く考えさせてくれる、そんな素晴らしい機械を与えてくれたこのうまい棒とんかつソース味には、感謝してもしきれません。ですが、私からのせめてもの償いとして、残さずしっかりと食べてあげたいと思います。


ありがとう、うまい棒。

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