見える値段とホントの値段
あるお店に、100円の商品が置いてあります。この商品を買いますか?
まあこの商品の価値にもよるでしょうし、買うと買わないで半々に分かれるでしょう。
では次、
このお店に、100円と200円と300円の商品が置いてあります。この商品を買いますか?
買うならどれを買いますか?
いやーどれにしようか迷っちゃうなあ、と思ったあなたは、見事に引っかかっています。
これが、戦略なのです。
これは古来伝統的な売り方の一つです。選択肢を2つから4つに増やすと、買わないを選ぶ人が1/2から1/4になる、というテクニックなんです。
実際はこんなにうまくは行きませんが、買わない、という選択をする人はグッと減ります。
「迷った」という思いには、
「買うことが決定している」という意味が隠喩として存在しているのです。
それでは、逆に一番買う人が多いのはどれでしょう。
100円?200円?300円?
実は、6割くらいの人が200円の商品を選ぶとされています。驚きですね。
とにかくハズレを引きたくない、という思いが、真ん中の200円を選ばせるという
ずる~いテクニックです。
もうここまできたみなさんは分かりますよね。さっきの戦法で
10人のお客さんが200円の商品を買って、2000円の儲けがでました。
もっと利益を上げるにはどうすればよいですか?
もちろん、一番下の100円を上げるのも良いのですが、それだと買う人が減ってしまいます。
分かりましたね。正解は、「100円・300円・500円」にすればよいのです。
さっきは200円の商品が真ん中だったのに・・・まるで300円が妥当に見える!!
たったこれだけの作業で売れるってほんと商業の世界はどうなってるんだ!!
笑えてきますよね。これ、いろんな世界で行われてます。
物を見るとき、値段に騙されていませんか?下が100円、上が500円だからって、
300円の商品を選ぼうとしていませんか?大事なのは、それを見ぬくかしこい目です。
目を肥やして、小ズルい商売をうまくかわしましょう!
それではまた!
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