完璧+完璧=完璧じゃない?

先日ほど、旅行に関する記事を読んでいたのですが、ちょっと気になったことがあって、

いろいろ考えた結果ブログに書くことにしました。


この図を見てほしいのです。

「地点Aから地点Cへ行きたい」と考えてください。

あなたは1000円持っているとしましょう。どうですか?あなたなら地点A→Cへ、

いったい何円残してたどり着くことができますか?


まあ400円と400円で、200円残りますよね。完璧です。

地点Aから地点Bが400円、これが完璧なルート、

地点Bから地点Cも400円でこれも完璧なルート、

だから足し算して、地点Aから地点Cは800円、これが完璧なルートです。


まあ、もちろんA→Cへの直行ルートとかが入ってしまえばただの足し算では

なくなってしまうのですが・・・・



では、この場合はどうでしょう。


地点Aから地点Bが300円、これが完璧なルート、

地点Bから地点Cは400円でこれが完璧なルート、

だから足し算して、地点Aから地点Cは700円、これが完璧・・・ではないですね。

地点A→Bを400円かけていくと、A社は250円のルートを提供してくれるそうです。

つまり、400+250円という、650円のルートができてしまいます。

そうです。完璧なルートの総和は完璧なルートではないのです。


これは条件分岐のいい例ですね。

地点B→Cの完璧なルートが一意に定まっていないので、単純に足しただけでは最適なルートにならないという例です。


なにをするにも、最初から最後までの流れを意識した最適解を見つける必要があり、

これを商業の世界に持ち込んだものが、サプライチェーン・マネジメントです。


ときにこういう場面に遭遇するわけです。

もちろんテレビを「売る」のですから、最も多く生産できるような、いわゆる生産効率

上げる必要があります。いったいどう配置すればいいんでしょうか?

(問題はテキトーに考えたので正解はわかりませんが、なんとなく検討はつきますよね)

テレビを作る工場を増やせば、テレビはいっぱいできます。でも、部品がなければ、

テレビを作ることはできません。「じゃあ部品をいっぱいつくろう」思っても、

部品ばっかりつくっているとテレビをつくる工場が減ってしまいます。どうしましょう?


【分からない人のためにヒント】

サプライチェーンマネジメントに関わらず、物流について考えるときは「待たせない」ことが重要です。「部品1も2もできているのに、部品3に3時間もかかっているからテレビを作れない!!」というような状況がある場合、それは最適解ではないことがほとんどです。


実際に商業の世界で考えるとき、例えばこの図で言うと、「テレビを作る工場は、テレビを作るスピードを上げる、というような改善点しか思いつかない」ということですね。売り手にたどり着くまでの経費とか、どの建物を増やしたらとっても利益が増えますとか、そういうことを考えるときに必要なのが、この商品の供給の流れをつかむことなんです。まるで、商業の世界のパズル、とでも言うべきものですね。


ただ、本当にこういうことを考えるときには、物の些細な価格変動や人や機械の設備などが入り組んでいるため、こんなに簡単にはできません。もしもあなたが、この物流の仕組みを

いとも簡単に解決してしまったなら、それは世界中から賞賛されるすばらしい功績となることでしょう。


それでは今日はこの辺で!


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