脳と心

こんばんは、今日のお題は「中国脳」と呼ばれるある実験について語って行きたいと思います。


みなさん、脳がどのようにして動いているか、知っていますか?


脳というのは、数多くの神経細胞が連絡を取り合って、ものを考えたり、

様々な心的状況に至ります。この神経細胞の数は億を上回るものと

されています。すごいですよね、私たちの脳って。


そこでとある心理学者が、「中国人は何億といる。彼ら一人一人を

神経細胞と考えて仮想的な実験をしてみよう」と乗り出しました。


実験の内容は簡単です。


1.中国人一人一人に一定レベルの友達や知り合いの住所を書いた紙を渡す。

2.手紙をもらったら、その紙にかかれた知り合いたちに同じく手紙を送る。


たったこれだけです。ひとたび手紙を1通投げ込めば、中国中で何億という人たちの間で

手紙がやりとりされるようになります。

この現象を、脳に例えたのが「中国脳」です


そしてその心理学者が言うのです。

「これは、明らかに脳のシステムと類似した実験にはなるが、

この中国人の誰に聞いてもこのシステムの意味は分からないだろう」


私たちの脳は、こういうやり取りをしながら、感情を抱いたりしているわけですが、

この実験の中国人のだれもが、この実験の意味をしりません。

何が言いたいかというと、神経そのものに対して感情というものは定義できないということです。


まあ神経一つ一つが感情なんて盛ってるわけないじゃん!と思うかもしれませんが、

ここから一気に論理が飛躍していきます。


この中国脳には、記憶がありません。たしかに中国人ひとりひとりには記憶があるかもしれませんが、この再現した脳の機能というのはあくまでやり取りであって、記憶を保存するというような処理が存在しないのです。


私たちはいったいどのようにして情報を記憶しているのか、というのが

この中国脳のようなシミュレーションでは表現できない、ということですね。


そしてここから導き出された答えとして、「私たちの記憶や体験というものは

私たちの知っている物理の世界では再現できない」と結論づけました。


難しい話ですが、脳と意識というのはとても複雑な関係があるということですね。


単純な入力に対して出力を返すという工程をプログラムと言うならば、

プログラムには記憶がない、という当たり前の結論になるわけですが、

いやはや、とても心理学の世界は難しい・・・


実際にAIなどの記憶を持つコンピューターなどでは、2つの素子をぐるぐる回る

記憶のようにいわば「いくつかの神経細胞から記憶を表現はできる」かもしれませんが、

実際に脳ってどうなってるんでしょうか??心理学が勉強してきたくなるような

面白い実験の話です。


個人的な意見なのですが、私たち人間も遠い目でみればランダムな要素は持っていないと

思います。文章にときどき聞き返したりするのはたまたまその文章の単語が脳内の

近いレジスタに引っかかってしまっただけとか、いくらでも考えられるんですよね。

AIというのも、誤認を含む人間のようなAIというのは十分に実現可能だと思います。


いや~~なんか無駄にカッコつけて話してしまいました

それではまた!!




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