小文字の「o」
今日頂いたお題は「o」です。というわけで、小文字の「o」について語りたいと思います。
何気なくこの世界にたたずむ母音、「o」。私たちはこの文字について、
たった一度でも深く考えたことがあったでしょうか。
数字の「0」と紛らわしいほどに似ている「o」。アラビア文字を使う私たちにとって、
この二つの文字の区別は、容易ではないです。
あるときは数字のほうに斜線を入れて英文字の「o」と区別したり、
あるときは上に波線を入れて判別をしたりと、試行錯誤を重ねてきました。
そして電気の世界では、抵抗の単位を表すのにこのオームの頭文字「o」で
非常に困ったと言われています。確かに、「5Ω」じゃなくて「5o」と書かれていたら、
50なのかも、と思ってしまうかもしれませんね。
表記のレベルから非常に不遇なこの「o」。私たちはそんなことなんて、
いままで一度も気にしてなかったんじゃないでしょうか?
私たちがこの「o」に対して働いた無礼は決して許されるものではありません。
「なんかOってめっちゃ円っぽいし円の中心点は≪原点O≫にしとこ」のように、
形だけで私たちは差別をしてきました。
「A型もB型も入ってない血液型、なんもないってことは≪O型≫でええか」のように、
まるでお前にはなにもないんだよと言わんばかりにひどい差別をしてきました。
「零行列のことをOと表す」とか、もはや私たちは
死刑に処されてもおかしくないほど。それをこの「O」はなにも文句を言わずに、
許してくれていた・・・
今、私たちがこの「O」にしてあげられることはなんでしょうか?
この無礼を償う方法は、なんでしょうか?
それは、Oの良さを知り、広めることです。たとえば先日のトポロジー理論。
Oは穴があるんです!穴があるなんて珍しい!!!他の文字と差別化でき・・・・
あ・・・・・
「B」は穴が二つやん・・・・・
・・・やっぱ「O」より「B」やな。
それではまた。
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