サイバードラゴン1頭 の 狩猟
メインターゲット 報酬金 13000G
・サイバードラゴン1頭 の 狩猟
サブターゲット 報酬金 1500G
・サイバードラゴン への 痛烈な批判
ー依頼主からのコメントー
まあ,聞いてくれや.
「サイバー (Cyber) 」という言葉を知っているだろうか.コンピューターやインターネットに関連する何か,という意味合いで多種多様な言葉の接頭辞となり活躍しているこの単語,なのだが,ここ最近はさらに「サイバー」の意味が加速し,あらゆる単語にサイバーを付けようとする反社会的サイバー造語文化が進みつつある.また,IoTの急速な前進に伴い,この世のアリとあらゆるものにインターナショナルやら国際うんたらやらサイバーやら追加する流れが来ており,日本語の停滞は深刻である.
これらの問題が起きた原因について,私は一つの仮説を提唱したい.それは,「サイバー感 (sensation of like Cyber)」である.「サイバーっぽさ (feelings of Cyber ) 」とはまた異なり,「サイバー感」はより強固で曖昧かつ非所属的な言葉だ.
なぜ一般的な 「 気持ち (feeling) 」 ではなく 「 感覚 (sensation) 」という極めて異例な言葉の選択をしたかというと,それは「サイバー感」の存在が我々にとってとても都合がよく,評判もよく,大流行を起こすにふさわしい存在であるからにすぎない.一言で言えば,物理的に不可能なレベルにまで,「サイバー感」の制圧が進んでいるということになる.
「サイバー感」というのは,一言で言えば,ある単語を耳にした時,「あっ,これ,サイバーだな」と感じる,この直感的な感情を示す.これは「気持ち (feeling)」に属す.ところが,「サイバー感」はその直感的な感情を空論から言葉へと変化させ,同意を求める.同意を獲得した「サイバー感」は,その存在を共有されることでもまだ満足せず,連鎖的に同意を求め続け,空気中をさまよう言葉の幽霊と化す.
私が「サイバー感」が問題視するのは,ひとえに「サイバー」を良いと思う感情が既に
あらゆる上層部や政府などで肯定され続けているからである.私は,大学の学部に「サイバー」を連想させるような名前を付ければ印象が良くなるだろうとか,カードゲームなんだから「サイバー」らしさの出る名前を付ければ印象がよくなるだろうとか,挙句の果てには冷静なアニメのキャラクターに対して冷静沈着なイメージを確執なものとするためだけに「サイバー」チックな名前を付ければいいだのと,素晴らしくも凄まじい彼らの "怪盗" が,我々の論理的な発想を盗んでいると,思うのである.
さて,それでは「サイバー感」に終止符を打つにはどうすればよいのか.
答えは簡単で,「サイバー」が決して知的なイメージを持たない単語だということを
植え付ければ良いのである.
それでは,私の考えた最強の「かっこ悪いサイバー」単語を紹介しよう.
サイバーみかん
とても美味しくなさそうである.
ヤサイバー
野菜を販売していそうである.
サババババイババババド
理解を超越しつつ,サイバー感のある言葉である.
以上を踏まえると,サイバーという言葉はかっこいい言葉ではないということが示せる.
ー定理1ー
「サイバー」はかっこいい単語ではない.
定理1より,サイバードラゴンはかっこよくない.
以上で,証明を終わります.
「サブターゲットを達成しました」
「サブターゲットを達成で正気に戻ります」
0コメント