絶対ダメ!~補正確率~
90%・・・ファイアーエムブレムをやっている人なら、なかなか信用できない数字です。
でも、90%って言うことは、「10回に1回は違う」という意味ですから、まあ信用できないのも分かります。
では、99%なら・・・これも人によっては信用できないかもしれません。ファイアーエムブレムでは100%の次に信用できる確率ですが、それでも100回殴られれば1回ははずすわけですから・・・
世界には、様々な確率が転がっており、ガチャからすごいレアなカードがでないだけで「クソ!」というくらい確率を上に見ている人もいれば、精密機械工業のように「99.99%でも信用できない・・」というすごく確率に心配を置く人もいます。そしてはるか昔、この確率の概念をあやつる「補正確率」というのが採用されました。
「補正確率」というのは、50%よりも高い確率ならさらに100%に近くし、50%よりも低い確率ならさらに0%に近くする、という確率のことです。たとえば、60%と書いてあれば67%、75%と書いてあれば88%、80%と書いてあれば91%、90%と書いてあれば、99%として解釈されます。この確率は、運ゲーと呼ばれる要素を持ちながらも、ゲームでの「戦略性」をより確固たるものにするための要素でした。
補正確率では、確率の多数派がかなりの確率で勝ちます。つまり、しっかりと確率を見て戦略を練る人たちにとって、夢のような存在です。しかし現実にはこのような確率がないので「現実を見ろ」と言われがちです・・・案外、ゲームで上手くいくひとというのは、この補正確率に踊らされている場合もけっこう多いですが、むしろこういう確率をしっかりと理解して戦略を組むことが評価されるという意味では、この補正確率は理論的な計算に基づいて動く頭脳を磨くために必要となるでしょう。
しかし・・・・
もし補正確率が現実にあったら・・・・?
もし補正確率が現実に適用されていたら・・・それはとても恐ろしいでしょう。
数%台の成功率であるギャンブル・宝くじなどのほとんどは外れます。
人はギャンブルをしなくなります。
大学入試では、倍率が2倍以下の場合、とても合格しやすくなり、
倍率が2倍以上の場合、もう落ちる方が濃厚になってしまいます。
その一方で、天気予報はもはや一週間先でもなかなか外れなくなります。
商品とかによく書いてある「万が一不都合がございましたら」の不都合はもう起こりません。
松岡修造が「あきらめるな!」と言ってもあきらめた方が良くなります。
安西先生が「あきらめたらそこで試合終了ですよ?」と言ってあきらめなくても試合が終了します。
サイコロで「奇数か偶数か」というと半々ですが、
「1かそれ以外か」と言うと1がまったくでなくなります。
「6かそれ以外か」と言うと6がまったくでなくなります。
3択クイズの正解率が約8~10%減少します。
ピクミン2でタマゴからタマゴムシが出る確率がだいたい現状の6分の1になります。
就職活動で内定をもらえる確率も、ものすごく下がります。
そんな世界・・・あなたは生きられるでしょうか?
そうなんです・・・補正確率は絶対にあってはだめなんです!
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