夢の世界・・・

けものフレンズ・・・なぜか人類の歴史を振りかえるだのと言われ、とても話題になっている作品ですが・・・いったいどんなものなのか私も気になり、多少調べ物をしておりました。

久々のブログ更新になってしまい申し訳ないのですが、今日はけものフレンズについて語らせて頂きます。


「けもの」

けものとは言われていますが、登場人物はかわいらしく描かれています。これも視点の問題でしょうね。たとえば"裸族"にとっては服を着ることが汚らわしく見えるのに対し、むしろ私たちは服を着ていることが当たり前のように感じるはずですが、このような視点の違いが可愛さに現れているのです。つまり、「私たちが彼らを見ると動物かもしれないが、主人公視点で見れば可愛い動物に見えている」というわけです。つまり、主人公とけものたちの間には警戒心や敵対心が存在しないことが分かります。主人公は人間のようですからこのような関係は非常におかしいか、もしくはそれが一般的になった世界がモチーフになっていると考えられます。


「特徴」

けものたちには特徴があり、それぞれできることが違います、行動がもはや人間でない(動物らしさが強調されている)ものが多く、それでいて会話や二足歩行がバッチリです。会話に関しては主人公視点で「会話と感じているだけ」という説もありますが、意志疎通はほぼ完璧で、なにか完全な言語が彼らにあります。二足歩行に関しては、一部人間的でない行動として態勢を4足に切り替えるところがあり、個人的には「人間に動物の精神状態が重なっている」だけのようにも見えます。

本当はバトルについてやサバンナで始まったポイント、アプリの存在、そして持久力についても述べられていた場所などについて語ることは良いのですが、それはほかのひとが研究していらっしゃるのでそちらを参照してください。


私の簡単な予想としましては、3つあります。

「この世界には人間が主人公一人しかいない」・・・・この世界では、同じ種族のけものは出てきていません。人間も含め、この世界では1種1体という制度がなにかしらの方法で取られていると考えました。哲学信仰に似た現象の可能性もあります。(※哲学信仰・・・名前を呼ばれなくなった神は、自然と存在意義を失って消滅すること。けものたちにとって、ある種が生まれて存在意義を失った種は、「死」などを経ずに自然と消滅する、と考えられる)


「語彙力の低さに関してはそもそも語彙が与えられていない」・・・知識のない世界というものに近いと思います。たとえば私たちで言えば、「死とはなにか」と聞かれたときになにも答えられませんが、この「死」と同じ扱いにあるのがこの世界での「知識」だと思います。知恵に関しては紙飛行機などがあり、経験可能な現象から推測する程度の知能に関してはある、と考えられますが、いわゆる「本能」や「神」など、知る方法がないことがこの世界には多く存在します。


「生と死の概念がない」・・・夢の世界や、神の世界、地獄などを語るときには何度も言われることですが、この世界もやはり死の概念がないと思います。転生?のようなものが存在するかもしれないのですが、全員の年齢がほぼ同じと考えられる点や、傷やケガという概念がないことも気になります。(あぶない、という概念があるため、本能的な法の整備などの可能性は捨てきれない)哲学信仰にのっとれば、死の概念がないことは間違いないです。(死が定義されたときにはみんなの記憶からなくなっているだけで、だれの記憶にも死んだ記録は残っていないため)


やっぱりこの世界は夢の世界で、なにか一人の人間が、頭の中で描く葛藤を物語にした、というくらいではないのでしょうか。このけものたちは、主人公になにかを伝えたそうな眼をしています。

主人公自身も、世界中を巡って、こころのどこかで「目を醒ませ」と、言っているのかもしれません。けものたちは主人公の思想の具現化か、出会った現象の具現化だと思います。

主人公は、なにかを切り捨て、目が覚めるか覚めないかの2択を迫られている、そんな気がしました。

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