交通事故はどこまで減らせるか?

法律はあっても犯罪は消えません。守れと言っても破る人はいます。その反面、プログラムは優秀で、どんなプログラムも嘘をつかず、結果を予測でき、完全に再現できるものばかりです。


道路交通法は既に完全体です。もし交通事故に関わる全ての関数(人間・車・運転手・信号など)が正常に動けば、事故は起こりません。では、どうして事故はなくならなのでしょうか。


歩行者を見てみましょう。交通事故が起こった時、もっともデメリットが大きくなるのは基本的に歩行者で、歩行者は正常な判断が出来ていればまず事故は起こさないでしょう。では、むしろ歩行者が事故を起こすのはどんな場合でしょうか?急いでいてまわりを確認しない時?その程度で法律を破る人であれば、それはむしろ交通事故に遭って自然淘汰を受けたほうがいいかもしれませんが、実は歩行者との接触事故は33%くらいあります。この33%、すべて歩行者は悪くないと言えるでしょうか?


車も見てみましょう。車には、車検という制度があり、ブレーキが利かない、というような機械的な事故はほとんど起こらないようになっており、これはなかなか否定する方法がありません。信号も同じく、信号が機能していないなんていう光景はほとんどないでしょう。


では、運転手はどうでしょうか?実は運転手が一番の原因と言われがちではあるのですが、自動車運転手の死亡数も歩行者とまったく変わらないくらいにいます。そう、実は被害を受けているのは歩行者が一番多い、ということも言えてないわけです。難しい。これでは、「運転手は歩行者に比べて被害が少ない」ということもあながち言えなくなってしまいました。


そこで、実際に警察庁交通局交通企画課が発行している資料を見てみたのですが、やはり

私が思うに交通事故の原因は「年齢」にあると思います。交通事故での65歳以上の交通事故死亡率というのは、64歳以下すべての死亡者数すべてを足し合わせたとしても勝てないほどに多く、年齢が運転の注意不足につながっているというのはほぼ間違いないと思います。

実際、歩行者と運転手で死亡率がなんら変わらないのもうなずける話です。(たとえば、運転手に歩行者以上の原因があるなら18歳以下の交通事故率も相対的に大きくあるべきです)年齢別グラフなんかを見ていると、40歳、50歳、60歳と上がるにつれて目に見える数値として死亡率も上がっています。


「運転手は歩行者に比べて被害が少ない」ということがあながち言えなくなってしまったことで、死亡率から運転手・歩行者問わず年齢に問題があることを述べることができました。ただ問題なのは、この「運転手は歩行者に比べて被害が少ない」が成り立たない以上、運転免許に年齢制限をするだけではなにも解決しない、ということも分かってしまいます。暴論になりますが、

「50歳以上の国民すべては自動車の運転及び歩行・二輪運転中の道路進入禁止」

という法律を掲げることにより、交通事故はおそらく90%以上消えると思います。バスやタクシー・その他交通網などが一般化し、このような暴力的な法律が成立すれば、日本は交通事故が減ると同時に、交通事故がないだけの国となってしまうことでしょう。


私はそれでも、そのような国であってほしいと思います。

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