情報の浸透法則

マスコミめ!またしても捏造報道をしおってからに!となったことのある人は多いでしょう。それは、捏造したほうが有利な条件が存在するからです。いじめはあるのに学校がいじめを認めない!それは、学校にとっていじめを肯定することが不利な条件が存在するからです。世の中はこのように、本人にとって有利なことを起こし、不利なことを避けます。そしてこれを情報浸透に用いたのが、情報の浸透法則です。

それではこれを見ていきましょう。無限に広い教室(40人くらいでも構いません)のすべての机に、一人ずつ生徒が座っていると仮定します。そのうちのある生徒がテストを受けて、そこから物語は始まります。

①生徒は、テストの結果がいいと感じたら、「いい点をとった!」とその場で叫ぶ。

②叫んだ場合、その前後左右に座っているうちの、まだテストを受けていない生徒がテストを受けて、同様に繰り返す。


ケース1「平均点以上」

平均点以上だったら「いい点を取った!」と叫ぶこととします。いったい何人に広まるでしょうか?

少なくとも半分くらいの確率で、テストを一人しか受けないパターンが存在することはわかるでしょう。無限に広い教室なら、いくらでもテストを受けた人は増えていきますが、運が悪いと止まってしまいます。


ケース2「平均点が50点で、80点以上」

これは、最初の生徒がたとえいい点を取ったとしてもすぐにテストの連鎖は終わってしまいます。

こんなテストなんて、受験したい人もいないでしょう。


ケース3「平均点が80点で、50点以上」

これなら、高確率で「いい点を取った」と叫べます。すぐにテストの受験生は増えていくでしょう。

平均点よりもハードルが低いので、連鎖が止まる心配もほとんどありません。素晴らしい。



最後に・・・この3つのテストを行ったとき、教室のはるか彼方にいる生徒はどのテストを受験しているでしょうか?ケース2は無理そう、ケース1もあんなに遠くの生徒まで届いているか不安・・・・しかしながら、ケース3のテストはほぼ間違いなく届くであろうことは、きっと皆さんにも分かったでしょう。これが、情報の浸透法則です。自分にとっていい結果を返すものが選ばれて拡散されていくこのルール上で、全員が平等のアドバンテージを受けるのであれば、このケース3にのっとった情報が最も拡散されやすいことになります。

では、ケース3に値するものはなんでしょう?それが今回Twitterで話題になっていた

音楽経験者じゃないと1問も解けない?」だったのです。ケース3の法則に基づき、

だれでも満点が取れる(やり直しがきくことも利点)という設定がある以上、この情報が拡散されやすいということはほぼ間違いなかったでしょう。逆に言えば、まだこの世のどこかに、ケース2のような診断や試験は、びっくりするほどたくさん埋まっているのかもしれません。

今回は情報浸透についてお話しました。みなさんも実は頭のなかで情報の有利不利を判断しながらRTや拡散行為などの選択をしています。無意識とはいえ、理屈があるのが私たち・・・逆にそういうのを稼ぎたい人は、ケース3のような「誰でも有利だと感じる」情報を載せて、さあつぶやきましょう!

知名度上昇への第一歩は、いつもそこにある!

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