苗字と名前が・・・・
ふと、小学校のことを思い出したのです。
なにやら子供向けの雑誌を見て、当選者一覧というものを見ていたわけですが、
やはり子供向け雑誌ということで、当選者はすべて漢字表記ではなくひらがな表記で
統一されていました。そこをふと眺めていたときに「どい りか」という文字を見て、思ったのです。
名前と苗字が両方2文字だと・・・・わたしはその時以降ずっと、名前と苗字が両方2文字の人を探して生きてきました。しかしながら、出会うのは雑誌の名前ばかり・・・どう頑張っても私は、苗字と名前が2文字の人に会えない日々が続き、高校生になってもそんな人に会えなかったとき、私は思ったのです、「そんな人、いないんじゃないか」と。
思えば私は絶望だとか無謀だとか言われたことにも常に挑戦してきました。できないと言われても、できないかどうかを人に判断されるのが嫌で、何事にも挑戦してきました。無理だと言われても、
無理だと言ったことを謝ってほしくて、勝てない試合に挑戦してきました。そんな俺が、無理だと思ってしまうほど、俺にとって「名前と苗字が2文字の人に会えないこと」というのは、悲しいことでした。
そんな絶望に打ちひしがれているとき、私は、名前と苗字が2文字の人に会いました。
感動したのです、その時に私は、諦めずに探し続けた答えが得られたことに感動をしたと同時に、
やはり夢はいつか叶うものだと・・・・わたしは彼になぜそんなにも私を探していたのかと聞かれましたが、そんなもの、どうでもよかったのです。①その時の私は、名前と苗字が2文字の人の存在を肯定し続けていた雑誌を不覚にも否定しようとしてしまった自分が間違っていたということを、それも自分の手で肯定することができた、そのことが、とても心に響いたのです。
私は感動し、その場で彼に私のいきさつを話しました。彼は「そんなことが人を動かすのか」と、私に言うと、そのまま去っていきました。
問1.以下の選択肢のうち、もっとも適切なものを1つ選び、記号で答えなさい。(5点)
A:私は、名前と苗字が2文字の人を探すことが目的だった。
B:私は、名前と苗字が2文字の人を探していた理由を忘れていた。
C:彼は、私が名前と苗字が2文字の人を探していた理由に驚いた。
D:彼は、私が名前と苗字が2文字の人を探していた理由を知りたかった。
問2.下線部①を英語に訳しなさい。(20点)
問3."私"は彼ともう一度出会うことができたのかどうか、自分なりの考えを述べなさい。(25点)
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