"捻(ひね)り出す"こと
捻り出す、というのは、「質問されたけど答えが分からない、しかし今持っている知識を振り絞って答えを出す」といった内容のことです、これはとても素晴らしい。あまりに素晴らしすぎて、昔の日本人はこの素晴らしい行為に「捻り出す」と名付けました。捻ってから、出すんです。
「捻(ひね)る」とは、「ねじ曲げる」ような感じだと思ってください。実際「捻(ねじ)る」とも言います。そう、曲げて答えを出すんです。直線ではないんです。これの言いたいことが分かりますか?
そうなんです、これの意味するところは、本来存在しないことに対しての質問、
まさに《一休さん》に近いところから始まっていたんです。
天才的な学者で、歴史のことならなんでも知っている人でも、「もしここで織田信長が○○していたら今の世の中はどうなっていたと思いますか?」なんて聞かれたら困ります。これも「捻り出す」の行為です。
「捻り出す」は、現在に存在しない事象である必要はなく、自分が知らないことであればなんでもOKです。「1+1は?」の答えをしらない人が「みそスープ」と答えるのも、いわば「捻り出す」に該当すると言えるでしょう。
現在でも「捻り出す」に長けた一休さんのような人たちはいます。「捻り出す」という言葉は、「アドリブ」という形に姿を変えて現在もテレビなどで活躍しています。
しかしまあ、よく「アドリブ」なんて言葉を用いたもんですなあ。アドリブというのは本来音楽用語だったんですが知らず知らずのうちにこういう変な形で浸透してしまったもんです。
おかげでジャズは「アドリブ」から「即興」と呼ばれることも多くなりました。「即興」から「アドリブ」に姿を変えたはずだったのに(笑)
先日ブログで紹介した宇宙が回帰し続けているの論に従うならば、捻り出すというのはまさに
現在の宇宙の状態を捻って別方向の遷移をさせ、そこにある答えを求める、といった感じになりますね。
そして虚数の話に従うならば。捻り出すというのはまさに「実数で表せないものを表すために新しい2つ目の要素をもつ世界に捻じ曲げた」状態であるとも言えるでしょう。
世の中には、答えを捻り出す学問ばかりですね。天気予報も今までの気象情報から答えを捻り出しているのかもしれないですしetc・・・
さて、来週からは僕もブログに書く内容を「捻り出し」ていきますかね!!
それではまた次回!!
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