スマイルは「液体」なのか?
みなさん,マックで「スマイル」を注文したことはありませんか?僕はありません.というのも,僕は「スマイル」がどんなものなのか,分かっていないからです.分かっていないものを注文するというのも,気が引けます.
そこで,僕は「スマイル」が何であるかについて少し考えてみることにしました.その結果,スマイルが固体なのか,液体なのか,気体なのかすら,僕は分かっていなかったのです.このままではどうしようもありません.
そこで僕は,スマイルが液体なのではないかという可能性について考えてみることにしました.それではまず,液体の性質と照らし合わせていきます.
1. 流動的である
流動的というのは,簡単に言ってしまえば,形が崩れるか,そうでないかということです.固体なら,形が崩れることはほとんどなく,流動的ではありませんが,気体や液体は,流動的で,コップに入れればたちまちコップに合わせて形を変形させます. スマイルはどうかというと,スマイルはやはりターゲットによって変えるべきだと思うのです.もし,マックにやってきた客が名の知れた暗殺者だったら,下手なスマイルをしたら殺されてしまうかもしれないと思って,本気でスマイルをすると思います.でも,来た客がもしノンスタイルの・・・どっちだっけ?イケメンな方?だとしたら,僕は絶対にスマイルをしないと思います.だって時間の無駄じゃないですか.っていうかノンスタイルは売れてる芸人なのでスマイル注文するほど時間に余裕はないと思います.自分でニコっとして鏡を見れば十分です. つまり,相手によって変化するので,スマイルは流動的であるということです.
2.圧縮率が一定である
圧縮率とは,体積の変化を意味します.みなさん,椅子の上に載っても,椅子が変形したり,しませんよね?椅子は固体なので,急に椅子が小さくなったりはしません.液体も同様で,ペットボトルに無理やりたくさん水を入れようとしても,ある程度決まった量しか入りません.
ところが,気体は別で,ちょっと圧力をかけてやると,かなりぎゅうぎゅうに詰めることができます.逆に,全然圧力がない時は,すっごく広がります.宇宙空間に全然空気がないのは,圧力が全然なくて,すごく気体がうすーくなっているような感じです.風船を膨らませるとき,大量に息を吹き込んでもあの程度にしかならないのは,風船の中には,すごい圧力がかかっていて,風船を作るために吹き込んだ空気がすごく小さくなっているからです.
ここで,スマイルについて考えてみると,スマイルというのはいわば表情筋の動きであると考えられます.表情筋というのは筋肉であり,収縮・膨張をするのですが,その体積はごくわずかで,実際は顔の大きさが変わったりするほどではありません.ただし,もしスマイルをする従業員が「前田敦子」だったら,顔の大きさが変わる可能性があるかもしれませんが・・・基本的には,スマイルによって身長が変わったり,顔のサイズが変わることはほとんどないでしょう.
つまり,スマイルの圧縮率はほぼ一定である,ということです.
3.表面張力を持つ
表面張力とは,「表面をできるだけ小さくしようとする力」のことです.例えば,机の上に一滴,水を落としてみますと,その水はべちゃっと平らになることはなく,まるまるとした,すこしぼよよんとした形になります.これが,表面張力です.Google画像検索で《表面張力》と入力しますと,表面張力がどんなものかの例がたくさん見られます.直感的には「丸くなる力」に近いですね.
では,スマイルにその力があるかというと,そもそも頭というのは丸いです.アントニオ猪木のようにするどいアゴを持っている従業員はそうそういないだろうし,わざわざスマイルをするためだけにベロを出して表面積を広げようとするバカ店員もいないと思います.
つまり,スマイルは表面張力を持つ,ということです.
これらの特徴から,スマイルは液体である,と考えることができます.
ここで,
スマイル = 液体 ・・・①
と置きます.スマイルは日本語で「笑顔」の意味がありますから,
スマイル = 笑顔 ・・・②
という式が得られます.ここで,笑顔は120円なので,
笑顔 = 120円 ・・・③
という式が得られ,以上より,
液体 = 120円 ・・・④
という式が得られます.
なんと!この世の全ての液体は120円だということです!
これにはさすがの私もびっくりです!
さて,ここで問題が発生します.それは 「この式では,スマイルは120円だが,実際のスマイルは0円である」 という矛盾です. この矛盾はどこに発生しているかというと,②「スマイル=笑顔」の等式により発生します. そう,みなさんお気づきかと思いますが,スマイルは日本語で「笑顔」なのであり,スマイルが笑顔であるわけではありません.よって,
スマイル = 日本語 + 笑顔 ・・・⑤
という等式が得られ,②の代わりにこちらが正しい式となります.
これに基づくと,
0円 = スマイル = 日本語 + 笑顔 = 日本語 + 120円
より,
0円 = 日本語 + 120円 ・・・⑥
が得られます.つまり,
日本語 = -120円 ・・・⑦
だということです!
なんてこった!!
日本語に価値がないことを知ってしまった以上,これからは日本語を使うわけにはいきません. これからは,もっと価値のある言語を探して,我々は生きていかねばならないのです. そのため,僕は来週から外国へ行きます. 外国に行ってもみなさんのことは絶対に忘れません. その気持ちを込めて,今からみなさんに,スマイルを届けたいと思います.
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